日々整骨院での仕事をしていると、体に不調がある人には共通点があります。
そのひとつが冷え性です。
男性で多いのが、自分は暑がりで冷え性を感じたことがないというものですが、そんな人は「隠れ冷え性」なのかもしれません。
「手足はあつい」が、お腹や腰に触れると冷たい感じがするという方は、冷え性と思ってもらっていい状態です。
今回は隠れ冷え性の人が体から発するサインをまとめてみました。
目の下のクマクマが青紫色をしているなら、「冷え」による血行不良が原因かもしれません。
目周辺の血流が悪くなると血液が溜まって色も黒っぽくなります。これが皮膚を通して透けて見えている状態です。
とくに目の周りの皮膚は、顔の表皮に比べてたった1/3程度の薄さになっていて、皮膚の下の血液状態がダイレクトに見えやすいのです。
顔だけほてる状態は昔から「冷えのぼせ」と呼ばれています。顔はポッポしているが、体の内部が冷えているタイプです。
冬になると顔のほてりが顕著になることも特徴です。
顔のほてりによる赤みは手足と顔の温度差からくる毛細血管の収縮が引き起こしています。
青あざは身体の表面温度が高い方に多いサインと言われています。
体の内部は常に冷えていながら、表面温度だけが高い状態で、血管が弱くなり、ほんのちょっとした圧力や、摩擦などで毛細血管が切れてしまい青あざになってしまいます。
痔の根本的な原因は下半身における血流の循環不全、いわゆる「お血」にあると考えられます。
直腸の粘膜や肛門括約筋が協同して機能しているものですが、この部分が冷えによって血流もうっ血することとなります。
生理不順も冷え性が原因のひとつです。
全身の血行が悪くなり、子宮内部の血液循環も悪くなるため、生理不順や生理痛を誘発してしまいます。
汗かきの体質を漢方の世界では「虚証」と呼ばれるカテゴリになり、体内に水分が多いからと考えます。
本当の汗は運動したときに出るもの。
ちょっとしたことで出るという状態が異常なサインと考えるわけです。
上記にまとめたサインは、東洋医学における考え方で血液が滞ると症状がでると考えられています。